2018年10月14日(日) 7:30~18:30
武蔵野プレイス・4Fフォーラム(と、その周辺)
参加無料(予約者優先)/入退場自由
予約: https://watawatafes.peatix.com/ (9月15日10時予約開始)
来場者には同日刊行の小雑誌『DISCO vol.2』を無料進呈
17:00~18:30
対談 「私/フィクション/世界」
柴崎友香(作家)×伊藤亜紗(美学研究者・東京工業大准教授)
13:30~16:10
市川準『東京マリーゴールド』上映&トーク
諏訪敦彦(映画監督・東京藝術大学院教授)×今泉力哉(映画監督)
11:00~12:30
トーク 「編集と社会 太田省吾『更地』上演企画を皮切りに」
若林恵(blkswn publishers・元『WIRED』日本版編集長)
7:30~9:00
プレイベント 「RUNNING ALTANATIVE」
主催者・問い合わせ先:宮田文久(フリーランス編集者) editdisco@gmail.com
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【ごあいさつ】
いろんな「私」と「私」のあいだに、フィクションを置いてみる。
そして、わたわたとすれ違いながら、それでも一緒に、
そこから見える世界を考えてみる――そんな1日がかりのイベントです。
豪華ゲストのトークや映画上映など、秋の休日を過ごすのにオススメのプログラムが揃いました。
一介のフリーランス編集者が個人で催すイベントのため、不手際もございましょうが、
どうぞ広い気持ちでお楽しみいただければ幸いです。
無料ながら定員がございますため、ご興味があれば予約をお願いいたします。
ご来場者の方には、同日刊行の小雑誌『DISCO vol.2』を進呈する予定です。
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17:00~18:30(入場16:40~) 定員80名
対談 「私/フィクション/世界」
ゲスト:柴崎友香(作家)×伊藤亜紗(美学研究者・東京工業大准教授)
武蔵野プレイス・4Fフォーラム 聞き手:宮田文久(編集者)
私たちは、誰かが表現したものを通してこそ、現実の手ざわりを改めてまざまざと、フレッシュに感じとれる瞬間があるのではないか――。そんな問いを、おふたりのゲストと共に考えていきたいと思います。人間が捉えるイメージの豊かさ、あるいは街並みの変わりゆく様子などを、芥川賞受賞作『春の庭』や、今秋の映画化も話題の『寝ても覚めても』といった小説作品で描いてきた柴崎友香さん。そして、『目の見えない人は世界をどう見ているのか』や、吃音にフォーカスした『どもる体』といった著作で注目を集め、身体性を起点に、人が抱くイメージやその表現を探究してきた伊藤亜紗さん。初顔合わせとなるおふたりのトーク、お楽しみに!
柴崎友香
1973年、大阪府生まれ。2014年に『春の庭』で芥川賞受賞。2010年に野間文芸新人賞に輝いた『寝ても覚めても』が映画化、今年9月に公開された。他に『きょうのできごと』、『その街の今は』、『パノララ』など著作多数
伊藤亜紗
1979年、東京都生まれ。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授。専門は美学、現代アート。著書に『目の見えない人は世界をどう見ているのか』、『どもる体』、『ヴァレリーの芸術哲学、あるいは身体の解剖』など
13:30~16:10(入場13:10~、映画上映97分+トーク約60分) 定員80名
市川準『東京マリーゴールド』上映&トーク
ゲスト:諏訪敦彦(映画監督・東京藝術大学院教授)×今泉力哉(映画監督)
武蔵野プレイス・4Fフォーラム 聞き手:宮田文久(編集者)
市川準という、1980年代後半から2000年代を駆け抜けた映画監督がいました(CMディレクター出身で、流行語「スッタモンダがありました」を生み出した人物としてご存知の方も多いでしょう)。今回は、市川監督の名作『東京マリーゴールド』を上映したいと思います。“1年限定の恋”を扱った恋愛映画であると同時に、画面には街や人々の息吹がそこかしこに感じられ、世界をつなぐことへの監督の思いが溢れています。市川監督と同時代の日本、そして世界の映画の最前線を担ってきた諏訪敦彦監督、そして気鋭の作り手として脚光を浴びる今泉力哉監督とのトークで、映像の可能性を考えます。
『東京マリーゴールド』
監督・脚本:市川準/原作:林真理子/出演:田中麗奈、小澤征悦ほか
2001年/日本/DVD上映/97分
諏訪敦彦
1960年、広島県生まれ。東京藝術大学大学院映像研究科教授。99年『M/OTHER』でのカンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞するなど国際的に活躍。2008~13年、東京造形大学学長。昨年『ライオンは今夜死ぬ』が公開
今泉力哉
1981年、福島県生まれ。『サッドティー』『退屈な日々にさようならを』が東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門出品。伊坂幸太郎原作『アイネクライネナハトムジーク』、角田光代原作『愛がなんだ』の公開が控えている
11:00~12:30(入場10:40~) 定員80名
トーク 「編集と社会 太田省吾『更地』上演企画を皮切りに」
ゲスト:若林恵(blkswn publishers・元『WIRED』日本版編集長)
武蔵野プレイス・4Fフォーラム 聞き手:宮田文久(編集者)
このイベント全体にかんして、昨年まで雑誌『WIRED』日本版の編集長を務め、現在はコンテンツレーベル・blkswnを率い、著作『さよなら未来』が話題の編集者・若林恵さんとお話したい――そのきっかけとして、本来このセッションで進めていた、現代日本を代表する劇作家・太田省吾の傑作戯曲『更地』の上演企画を考えたいと思います。老夫婦がかつて自宅の建っていた更地を訪れる『更地』は1992年に初演され、阪神淡路大震災直後の1996年に再演されました。この戯曲を、友人の編集者である演劇素人2人の朗読として、本当の更地で上演しようと、更地を見つけては都や市、建設会社などに問い合わせたのですが、力不足で許諾を得ることが困難でした。そこで問われたのが、「個人のあなたに公益性はあるのか」ということでした。編集の延長線上で考えていた社会性と、その社会が考える公益性という、当然といえば当然のズレに打ちのめされたわけですが、逆にそこから話を始めてみたい、と思い至った次第です(いわゆる「上演」を当日行うかは未定です)。当日刊行の小雑誌とあわせて、「社会でパフォームすること」を皆さんと考えたいと思います。
若林恵
1971年、兵庫県生まれ。編集者。平凡社『月刊太陽』編集部所属後、独立。2012~17年に『WIRED』日本版編集長。黒鳥社(blkswn publishers)を18年設立。著書に『さよなら未来 エディターズ・クロニクル2010-2017』
7:30~9:00 定員10名(予定) 雨天中止
プレイベント 「RUNNING ALTANATIVE」
武蔵境周辺(ご予約の方にのみ集合場所をお伝えいたします) ガイド:宮田文久(編集者)
走ると、人は普段よりちょっと遠くへ行けます。そして、いつもと異なるスピードで風景を感じることができます。明治期にこの土地を描いたある作家のテキストを参照/飛躍させながら、約7kmを7分半~8分/kmのペース(早歩きより少し速いくらい)で走るプログラムです。ある土地を通過する/生きる/去る/いなくなる……そこにはどんな光景が見えるでしょうか(駅周辺にはランステなどなく、貴重品の管理・水分の用意などはご自身でお願いいたします。JR武蔵境駅構内にロッカーあり。ネットカフェを除き駅近隣にシャワー施設無し、バス利用で約20分の距離に「おふろの王様 花小金井店」あり)。
イベントの主な開催場所:
武蔵野市立ひと・まち・情報 創造館 武蔵野プレイス
〒180-0023武蔵野市境南町2-3-18
アクセス:JR中央線・西武多摩川線「武蔵境駅」南口下車、徒歩1分
主催者プロフィール:
宮田文久(フリーランス編集者)
1985年、神奈川県生まれ。慶応義塾大学文学部社会学専攻卒業後、
株式会社文藝春秋に入社。7年半の編集生活を送りながら、日本大学大学院総合社会情報研究科博士課程修了
(博士論文『現代日本文化における災厄の表象 「越境」と「戦争の記憶」の理論的交点)。
2016年夏に独立。その後の編集物に『走る?』(文春文庫)など。
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